2015年のふり返り

今年は、以前から行っている電子工作とコンピューターによる表現の勉強をさらに実務と教育の方面で実践した年でした。

仕事

センサーとモバイル端末をBLEでつないだ家電の試作機をつくりました。
この試作機の開発では、電子回路の設計やプリント基板の製造、モバイルアプリのプログラミングなどの実践的知識を得られました。
(このノウハウをまとめて公開したいと思ったのですが、後回しにして結局できず)

シリアル通信上の既存のプロトコルをBLEで中継するためのモジュール回路を設計しました。スループットなどに制限があるものの、用途によっては利用価値があるでしょう。

教育

今年も引き続き小学生から大学生にわたって電子工作とコンピューターを教えました。

5年間にわたってやっていた武蔵大学でのScratchを使った表現活動の授業「表現技法とインタラクション」は今年を最後に終了します。色々な課題を出しましたが、中でもバーチャルキャラクターと漫才をする「タヌキチくんをつくろう」という課題は、しゃべりに難がありつつも各自が生み出すキャラクターの面白さで学生も盛り上がって面白かったです。

明星大学デザイン学部でArduinoを使った電子工作の授業「デジタル工作実習 2015 」を始めました。電子楽器作成をテーマにして初心者がプログラミングから電子工作と造形まで行う意欲的なシラバスですが、時間配分や利用する道具などにまだまだ改善の余地があります。このためにつくったNode.jsとArduinoをつなぐモジュール「firmata-web-interface」は役に立ちそうなので整理して公開する予定です。

東京芸術大学デザイン科の須永教授の授業の一部として芸術家肌の学生にScratchを使った表現の指導をしました。これは、会話の分析にScratchによるモデル化を利用するという前代未聞の課題でしたが、ありきたりの分析では満足できない芸大生の表現欲求をある程度引き出すことができたかと思っています。しかし、Scratchにある機能を無理矢理あてはめたという感じもあったので、他の表現ツールも検討したいと思いました。
「対話のかたち2015 Step1」

OtOMO、京陽小学校、三鷹はちのすけクラブなどで小中学生にScratchを使ったコンピューターによる表現活動のサポートを続けました。

研究

以前からコンピューターを利用することで思考が変化することに興味を持って勉強していますが、今年はアカデミックな活動はほとんどできませんでした。

Maker Faire Tokyo 2015 で前回と同じ Scrattino を展示しました。 Scrattino の利用もあまり広がらず限界が見えてきたと感じています。
Maker Faire Tokyo 2015 出展

思考や行為の変化を構成主義と状況論を参照して説明できるように時間を作って勉強するつもりが、後回しにして結局何もできなかったのが残念です。

 

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