Scratch Day 2019 in Tokyo で展示
Scratch Day 2019 in Tokyo で Scrattino3 と Microbit More を展示しました。
2019年5月11日(土)13:00 – 17:00 に 青山学院アスタジオ B1F ホール・講義室 で開催されました。
イベントサイト: https://day.scratch-ja.org/
Scratch Day Tokyoは毎年運営側で参加していて、ハッカソンの担当などをしていました。それらの企画は去年から若いスクラッチャーが運営するようになったので、今年は自分の展示だけで参加しました。
入って右側の展示エリアの真ん中あたりで展示させてもらいました。展示物はScratch3.0にArduinoをつなぐScrattino3とScratchとmicro:bitをつなぐMicrobit Moreです。コンピューターと電子工作を組み合わせたものは実物が眼の前にあるとわかりやすいので、展示できる機会はありがたいです。
コンピューターを自分の身近な課題に適用させるには、PCに付いているディスプレイやキーボードだけでなく、様々な入出力装置をプログラミングに利用できる環境が必要です。プログラミング教育が単なる試験のための知識にならず、将来の社会の中でコンピューターを利用した様々な仕組みを実現できる人を育てるものにしたいなら、Arduinoやmicro:bitのような様々な入出力装置を手軽に使うことができるマイコンボードの教具としての普及が有効だと考えています。
しかし、Scratch Dayなので来場者の皆さん全員がScratchを知っていて、Scratch3.0を使っている人もたくさん居るはずですが、Scratch3.0に標準でmicro:bit拡張があることを知らない人もけっこう居たので、普及はこれからといった感じです。
それでも、Scratchとmicro:bitを使った楽しい運動器具のネコリンピックや教育用に新しく設計されたマイコンボードSchooMy【スクーミー】などの展示があって、マイコンボードを利用する動きの兆しも感じました。
Scrattino3の展示ではScratch3.0で新規に追加された音のピッチを変更するブロックを使ってつくった電子楽器を見せました。デザイン学部の実習でサンプルとして使っているものです。音が出るモノは、教室などではうるさくなって大変ですが、子どもの受けは良いですね。
Microbit Moreの展示では光センサーでLEDのPWM出力を制御する作例を見せました。どちらも標準のMicro:bit拡張には無いブロックを使います。これによって、暗くなると明かりをつけるという自動制御を対話的に試しながら簡単にプログラムできます。MakeCodeでしかできなかったプログラムをScratchでもできることに喜んでもらえた人が結構居たのが良かったです。しかし、数分動かしているとPWM出力がおかしくなるらしくLEDが点滅し始めたので、まだ拡張機能にバグがあるようです。
拙著 おとなも学びたいプログラミング Scratch入門|株式会社エムディエヌコーポレーション をスクラッチ関連の本の紹介ブースで展示していただきました。展示した本はイベントの最後にビンゴゲームの商品としてプレゼントしました。
会場の中心にスクラッチャー同士の交流の場所があり、Show&Tellは一部屋借り切って長時間行い、全体としてスクラッチャーが主になったお祭りとしてのScratch Dayらいしいイベントだったと思います。Scratchというよくできたプログラミング環境が、さらに利用範囲を広げる現場に居る感じがしました。
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